m-histoireの由来

私の名前になっているhistoireですが、

今回はその由来について書きたいと思います。

 

"histoire"はフランス語で「歴史」という意味があります。

私がこの言葉に出会ったのは、大学生の時でした。

 

大学1年の時、第二外国語としてフランス語の講義を受講していました。

私はお世辞にも真面目に講義を受けていたとは言い難い学生でしたが、

その講義をしてくれた教授はとても素敵な先生だったんです。

 

あるとき、その教授がこんな話をしてくれました。

「histoireは、英語でいうhistoryとstoryの両方の意味をもっています。

 フランス語だと、歴史は物語なんですね。」

 

なんて素敵な話なんだろう!

と、私はとても感動してしまいました。

「歴史は物語」…!だから面白い!魅力的!

しかも、そんなフランス語の感性(というか語感?)も素敵!

 

私は文学部出身なのですが、

2年生になるときに細かな専攻に分かれることになっていました。

西洋史を専攻しようと考えていた私にとって、フランス語のhistoireは、

私が思う歴史の魅力を体現してくれているような言葉に感じられました。

 

フランス語は全然使えるようにならなかったですが(笑)

(私の不真面目さ、故にです…。)

講義を通して特別な言葉に出会えました。

私は今、高校で歴史を教えているわけですが、

授業をするときは「物語としての歴史の魅力」をすごく意識しています。

 

ということで、私のhistoireにはそんな思いが込められています。

 

大学って、こういう素敵な出会いにあふれていますよね。

仕事では、将来の目標から逆算して進路を考えろ、なんて言っていますが、

色々な人、もの、学問、価値観、との出会いが大学の一番の目的なんだよな、

と個人的には思っています。

そうした新しい出会いから、その先の進路がだんだん決まっていくんですよね。

 

毎年、大学生になっていく生徒を見送っていますが、

毎年、うらやましくてしょうがないです…。

あーあ、大学生っていいな~。

 

今はコロナ禍で思うような学びや出会いができていないかもしれないですが、

今しか感じられないこと、考えられないことがあると思います。

卒業したあの子たちはどうしているでしょうか…。